INTERNAL MEDICINE / DYSLIPIDEMIA

脂質異常症について

コレステロールや中性脂肪が気になる方へ

健康診断で「コレステロールが高い」「中性脂肪が高い」と指摘されたことはありませんか?

脂質異常症は、自覚症状がほとんどないまま進行することが多い病気です。

「特に体調が悪くないから大丈夫」「以前から数値が高いけれど、症状がないから問題ない」と考えていませんか?

血液中の脂質の状態によっては、動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞などの病気につながる可能性があります。

大切なのは、健康診断の数値を正しく理解し、必要に応じて生活習慣を見直し、適切な管理を続けることです。

よしかわクリニックでは、地域の皆さまの身近なかかりつけ医として、日々の健康に関するご相談を大切にしています。

脂質異常症とは?

脂質異常症とは、血液中のコレステロールや中性脂肪などの脂質に異常がある状態です。

代表的なものには、次の3つがあります。

LDLコレステロールが高い

LDLコレステロールは、一般に「悪玉コレステロール」と呼ばれています。

血液中で増えすぎると、動脈硬化の進行につながることがあります。

HDLコレステロールが低い

HDLコレステロールは、一般に「善玉コレステロール」と呼ばれています。

血管などにある余分なコレステロールを肝臓へ運ぶ働きがあります。

HDLコレステロールが低い状態も、動脈硬化性疾患のリスクと関係しています。

中性脂肪が高い

中性脂肪(トリグリセライド)は、体のエネルギー源として利用される脂質です。

食べすぎや飲酒、肥満などと関係することがあり、血液中で高い状態が続くと健康への影響が懸念されます。

中性脂肪が著しく高い場合には、急性膵炎のリスクが高まることもあります。

コレステロール・中性脂肪の基準値

日本動脈硬化学会の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」では、脂質異常症の診断基準として、次の数値が示されています。

検査項目診断基準
LDLコレステロール140mg/dL以上
LDLコレステロール(境界域)120〜139mg/dL
HDLコレステロール40mg/dL未満
中性脂肪(空腹時採血)150mg/dL以上
中性脂肪(随時採血)175mg/dL以上
Non-HDLコレステロール170mg/dL以上

これらは脂質異常症を評価するための基準です。

診断基準と、治療で目指す数値は同じではありません。

実際の治療目標は、年齢や持病、糖尿病・高血圧の有無、心筋梗塞や脳卒中の既往などによって異なります。

検査結果が基準値から外れていても、すべての方に直ちに薬物療法が必要になるわけではありません。

医師が健康状態やリスクを総合的に判断します。

脂質異常症を放置するとどうなる?

脂質異常症は、自覚症状がほとんどない場合もあります。

しかし、脂質の異常が長期間続くと、動脈硬化が進行する要因となることがあります。

動脈硬化とは、血管の壁に脂質などが蓄積し、血管が狭くなったり、血液の流れが悪くなったりする状態です。

心筋梗塞・狭心症

心臓に血液を送る冠動脈が狭くなったり、詰まったりすることで起こります。

脳梗塞

脳の血管が詰まることで、脳の一部に血液が届かなくなる病気です。

末梢動脈疾患

足などの血管が狭くなり、歩行時の痛みや血流障害などを生じる場合があります。

これらの病気を予防するためにも、脂質の状態を把握し、適切に管理することが大切です。

脂質異常症の主な原因

脂質異常症には、さまざまな要因が関係します。

代表的なものとして、次のようなものがあります。

  • 脂質やエネルギーの多い食生活
  • 運動不足
  • 肥満や内臓脂肪の蓄積
  • 過度の飲酒
  • 喫煙
  • 遺伝的な体質
  • 加齢やホルモンの変化
  • 糖尿病、甲状腺機能低下症、腎臓の病気など

また、遺伝的な要因によってLDLコレステロールが著しく高くなる「家族性高コレステロール血症」という病気もあります。

生活習慣だけが原因とは限らないため、必要に応じて医療機関で原因を確認することが重要です。

日常生活でできる脂質異常症対策

脂質異常症の予防や管理には、食生活や運動などの生活習慣を見直すことが役立ちます。

1. 食生活を見直す

肉の脂身やバターなど、飽和脂肪酸を多く含む食品のとりすぎに注意しましょう。

魚、大豆製品、野菜、海藻などを取り入れ、バランスのよい食事を心がけることが大切です。

中性脂肪が高い方は、甘い飲み物や菓子類、アルコールのとりすぎにも注意しましょう。

2. 適度な運動を続ける

ウォーキングなどの有酸素運動は、脂質の改善や体重管理に役立ちます。

普段運動をしていない方は、無理のない範囲から始め、継続することを目指しましょう。

持病のある方は、運動の種類や強さについて医師へ相談してください。

3. 適正体重を維持する

肥満や内臓脂肪の蓄積は、脂質異常症や糖尿病、高血圧などと関係しています。

無理な減量ではなく、食生活と運動を組み合わせ、継続できる体重管理を心がけましょう。

4. 禁煙と節酒

喫煙は動脈硬化を進行させる要因となります。

また、過度の飲酒は中性脂肪の増加につながる場合があります。

禁煙と節酒も、血管の健康を守るために重要です。

5. 定期的に検査結果を確認する

脂質異常症は、症状がなくても進行する場合があります。

健康診断の結果を毎年確認し、数値の変化を把握しましょう。

異常を指摘された場合は、医療機関へ相談することが大切です。

脂質異常症の治療について

脂質異常症の治療では、生活習慣の改善を基本とし、必要に応じて薬物療法を組み合わせます。

治療方針は、LDLコレステロールや中性脂肪などの数値だけでなく、心血管疾患のリスクや持病などを考慮して決定されます。

例えば、心筋梗塞の既往がある方、糖尿病や高血圧を合併している方などでは、より厳格な脂質管理が必要になる場合があります。

薬物療法を行う場合も、定期的な診療と検査を通じて効果や副作用を確認することが大切です。

薬を服用している方は、自己判断で中止せず、医師と相談してください。

こんな方は内科へご相談ください

  • 健康診断でLDLコレステロールが高いと指摘された
  • 中性脂肪が高いと言われた
  • HDLコレステロールが低いと指摘された
  • 家族にコレステロールが高い方がいる
  • 高血圧や糖尿病も指摘されている
  • 食事や運動を見直しても数値が改善しない
  • 脂質異常症の薬について相談したい

健康診断の結果や過去の検査記録、お薬手帳などがある場合は、受診時にお持ちください。

圏央所沢病院との医療連携

身近なクリニックと専門医療機関が連携し、健康管理を支えます。

脂質異常症では、血液中の脂質の管理だけでなく、高血圧や糖尿病などの合併症、心臓や血管の病気のリスクを総合的に考えることが大切です。

よしかわクリニックでは、日常的な健康相談や内科診療に対応するとともに、より専門的な検査や診療が必要な場合には、同じ社会医療法人至仁会が運営する圏央所沢病院などの医療機関と連携してご案内します。

患者さんの状態に応じて適切な医療につなげ、継続的な健康管理を支えることを大切にしています。

連携先の圏央所沢病院の外観
社会医療法人至仁会 圏央所沢病院

よくあるご質問

Q1. コレステロールが高いと、すぐに薬を飲む必要がありますか?

必ずしもそうとは限りません。

検査結果に加えて、年齢や持病、心臓・血管の病気のリスクなどを考慮して治療方針を判断します。

生活習慣の改善を中心に管理する場合もあれば、薬による治療が必要な場合もあります。

Q2. 痩せていても脂質異常症になりますか?

はい。脂質異常症には、遺伝的な体質や病気なども関係するため、痩せている方でも発症することがあります。

Q3. LDLコレステロールとHDLコレステロールは何が違いますか?

LDLコレステロールは、一般に悪玉コレステロールと呼ばれ、増えすぎると動脈硬化に関係します。

HDLコレステロールは、余分なコレステロールを回収する働きがあり、一般に善玉コレステロールと呼ばれています。

Q4. 中性脂肪は食事によって変わりますか?

はい。中性脂肪は食事や飲酒の影響を受けることがあります。

そのため、空腹時に採血したかどうかによって診断基準も異なります。

Q5. 脂質異常症は症状がなくても治療が必要ですか?

脂質異常症は、自覚症状がほとんどないことも多い病気です。

症状がなくても、動脈硬化のリスクや検査結果によっては治療が必要になる場合があります。

Q6. 高血圧や糖尿病もある場合はどうすればよいですか?

高血圧や糖尿病が重なると、心臓や血管の病気のリスクが高まる場合があります。

それぞれの数値だけでなく、健康状態全体を考慮した管理が大切です。

必要に応じて専門医療機関との連携についてもご案内します。

所沢市・狭山ヶ丘でコレステロールや中性脂肪が気になる方へ

よしかわクリニックは、埼玉県所沢市若狭にある社会医療法人至仁会のクリニックです。

健康診断でコレステロールや中性脂肪の異常を指摘された方、生活習慣について相談したい方は、内科の診療案内をご確認ください。

よしかわクリニック

〒359-1151
埼玉県所沢市若狭3丁目2570-2

電話:04-2938-1122

※本ページは脂質異常症に関する一般的な医療情報を提供するものです。個別の診断や治療方針については医師にご相談ください。